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生活空間への再生

ビフォーアフター

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concept
 
山口県下関市の中心部より、山陰方面に約10km程離れた漁師町にこの物件は建っている。鉄骨スレート葺きの倉庫を住まいに変えるというリフォームは、今年の5月、一本の電話を施主のO様から頂き、物件を見に行ってスタートした。外観はひどく老朽化しており、内部には大量の荷物が積み上げられている倉庫だった。今回の施主様の要望は以下の通りである。

①開放的な空間にしたい。
②車庫(車1台分)のスペースを確保したい。
③畳スペースがほしい。(段差があってもよい)
④洗面台と家具は造り付けにしたい。(家具の中にテレビと電話を置く)
⑤ウッドデッキがほしい。(庭がほしい)
⑥将来来性を考慮し2F等はフリースペースでいい。
⑦ウォークインクローゼットが欲しい。

更に、全体のイメージとして、店舗感覚の内装がいいと言われた。私自身、住宅には店舗のような遊びの感覚を取入れる事が必要だと考えながら設計してきたので、この施主様とお話をしていると段々と楽しい家造りが出来ると確信した。
建物内部には撤去できない一本の柱があり、それを中心にプランを練る事とした。間口5.6m、奥行18mという長細い空間をどう生かすか、庭のない狭い敷地(隣地との距離50cm)の中に、住まい、車庫、コミュニケーションスペースをどう取入れ、光と風が通り抜ける家をどう造るかが今回の課題だった。床はカラ松無垢材15mm、壁には珪藻土とOSB合板の打放し、天井はEP塗りにしシンプルで暖かみのある空間にした。玄関の土間には枕木を敷き、車庫へとつながる通路の一部に石で構成された石庭を設け、庭のない家に変化をつけた。
リビングに入ると1番最初に目に入ってくるのが、この家の1番の特徴とも言える壁面収納家具である。杉板(30mm)で構成された収納棚は、1階リビングから吹き抜けを通り2階のフリースペースまでコの字にまたがっている。
建物の北側部分に車庫を設ける事により駐車場の問題を解消し、長細くなりすぎない生活空間の間取りが出来た。施主様希望のオリジナル洗面化粧台は、シンプルに使いやすい造りにし、カウンターの取付の高さは現地で何度も確認した。畳スペース(3帖)の下には引出し収納を設けた。リビングの延長にレッドウッドで敷地いっぱいに広がる第2のリビング(ウッドデッキ)を設け、くつろぎ空間を広げた。リビングは大きな吹抜けにする事により、2Fからの採光を1Fまで落とすようにし、採光確保に努めた。2Fの予備室は洗濯物を干されたり、用途が多目的な為、床の仕上げは現状のコンクリートのままでおき、将来的に2部屋に仕切れるよう、照明、コンセント等の設備は仕切りを想定して配置した。また冬場の暖房効率が少しでも下がらないよう、アコーディオンカーテンで仕切りをつけた。細長い建物のドアを全て開けると、リビングの大きなサッシ窓から入ってくる風が、車庫まで通り抜け、気持ちのいい通風性のある間取りになっている。
壁の珪藻土は、施主様が一週間かけて塗られた。住まい造りに参加して頂く事によって愛着が湧き、愛着の湧いた家は大事に永く住んでいってもらえるはずだ、と考える。
 愛着を持ってもらえるような、見る人の目を惹きつけシンプルで飽きのこない空間を創造し、それを住まい手が大事に永く住み継いで育てていく。そんな参加型家造りを今後も続けて行きたいと思う。
 
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<事業内容>
・建設業
・不動産業
・飲食業
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<許可・免許>
・宅地建物取引業許可
 山口県知事許可(7)第2589号
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