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社長日記

空白の4ヶ月の足取り① ~浮屋根と格子の家~

2019-07-05
本日、ようやくホームページをリニューアル致しました。
まだまだ内容が完全ではありませんので少しずつ整えていきたいと思っています。
 
さて、今週から再開した「社長日記」ですが、今年の2月末からお休みしていた4ヶ月間の出来事などを過去に遡って皆さんにお伝えしようと思います(^_-)-☆
 
題して「空白の4ヶ月の足取り」
 
今日は第一弾として今年の3月末にお引渡しした新築住宅長府侍町プロジェクト「浮屋根と格子の家」について書く事にします。

こちらの住宅はタイトルそのままと言えば単純かもしれませんが、実際に建築として表現するのは大変難しくて、レベルの高いT-styleの職人さん達の技術力が無くては作品にはならなかったと言っても過言ではありません('ω')
 
棟梁 中野 貴俊は工期を守るべく毎日が残業の日々。普通の家ならともかくT-style建築ですし、そりゃあ~大変な苦労だったと思います。業者間もしっかりと段取りしてまとめてくれました♪
正直言って業者さん達との信頼関係は私以上に持っているのかもしれません。
そんな彼に私自身が絶大なる信頼を寄せていますのでクライアントも安心だったはずです(^^)/ 
 
ねっ!!Sさん!!
 
そもそもどうして屋根を浮かそうと考えたかというと内覧会に来て頂いた方はご存じかと思いますが、この建物は正面から建物を見た時に窓が一ヶ所も見えないように設計しています。それには二つの理由がありました。一つは前面に建つマンションのバルコニーが全てこちら側を向いていて、そこからの視線を回避する為。もう一つはこの建物の機能が住宅だけではなかったので、家っぽくしたくなかった。理由はこの二つです。
 
窓の役割って考えた時に思いつくのは光と風を通すというのは皆さんもご想像がつくと思います。
 
風を通すという行為は換気でありますから換気扇などの機械換気を用いれば窓以外でも補う事は可能ですし、最近の建物には24時間換気システムを設ける事が義務化されている為、設計段階から換気計算を行って建てられています。
特に最近は花粉やPM2.5、黄砂など下関ならではの悩みなどで窓はあまり開けたくないとか、洗濯物は室内に干しますという声も多くあります。

では次に光についてですが窓を無くせば光は入りません。光が入らないという事は昼間でも照明器具を付けないといけなくなりますよね。私は建物を設計する上でこの光のコントロールが一番重要であり一番難しいと思っています。
季節によって角度や温度が違い、その光を感じる人によって感じ方も人それぞれであるという事。入り過ぎてもダメ、入らなくてもダメ。人が生活をする室内の温熱環境に大きく影響するのも光でしょう。

浮屋根という構想が誕生したプロセスはこうです。

窓をなくす → 壁が増える → 光を失い暗くなる → 屋根全体を持ち上げ浮かす
 
深い軒を設け日射のコントロールする事、室内の天井と軒先を繋げ視覚的な広がりを生み出す事。
こうして均等に明るさが担保された空間が出来上がった訳です(^_-)-☆

まぁ~長々と語りましたが、頭で考え図面を描く以上に実際にそれを現場で形づくる職人さん達って本当に素晴らしい。
 
これからも素晴らしい仲間と素晴らしい建築を一棟一棟この世に遺していく事こそがT-styleの使命だと思っています。

次回予告!! 空白の足取り②~リノベーション川棚プロジェクト 築100年の住まい~
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