大屋根と焼杉の家
空と気配を掴む家 ~Skip House~
Concept
比較的敷地高低差のある新しい団地の中での計画である。
この土地環境での最大の制限は日照の確保と近隣からの視線回避だった。
また敷地面積より実質活用できる土地面積は少なく、思ったより敷地に制限がある。その中で様々な条件をクリアする提案としてスキップフロアの家で計画をした。
道路接道面と現状GLには約80㎝の高低差があり、駐車スペースを2台確保する為には相当量の残土を処分しなくてはならなかった。
また東側の住宅は1m40㎝程度高い敷地に2階建てが建っている為、ただでさえ朝日が入り難い環境でる。そこで道路との高低差を活用し、また処分すべき残土を少し盛り、あえて更に敷地に高低差を付け空間をスキップフロアにし、高低差を最大限に活かした住宅の在り方を検討した。
中心に中庭を設け、その中庭を取り囲む様に空間を配置した。空間の程良いズレが平地での計画とは違う広がり感を生んでいる。
中庭からは各空間に光と風を届けてくれるだけでなく、色々な気配を感じさせてくれる。
タイトルにもある「気配」とは家族の気配と環境の気配。中庭からは「空」を望め、雲の動き等が時間の経過を知らせてくれる。建物の外観からは想像出来ない開放感という豊かさがこの住宅にはある。中庭に面する開口部を閉じれば個々の空間へと変化し、プライバシーも確保できる。なにより回遊性の高い動線計画は生活にゆとりを生んでいる。内部は木の香りに包まれ、ほっこりとした優しい空間デザイン。
屋根仕舞い
2013-12-09
午前中のお天気のうちに屋根仕舞いまで終わり、午後からは筋交いが入りました!!
現場は雨に濡れないようにブルーシートでしっかり養生され濡れていません!!
スキップフロアの高低差がたまらないと社長は言っています♪♪